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報告書"企業のための生態系と生物多様性の経済学"が発表――企業に対して7つの取り組みを提言

 国連環境計画(UNEP)が主導する"生態系と生物多様性の経済学(TEEB:The Economics of Ecosystems and Biodiversity)"プロジェクトは、2010年7月13日、企業と生物多様性との関連性についてまとめた企業向けの報告書"企業のための生態系と生物多様性の経済学(TEEB for Business)"を発表した。TEEBプロジェクトは、ドイツ政府と欧州委員会の主導によって2007年に始まったプロジェクトであり、その目的は、生態系サービスが提供する真の経済的価値に対する理解を促進し、またこれらの価値を反映した経済ツールを提供することである。現在行われている第2フェーズは、UNEP主導の下、ドイツ政府やイギリス政府、欧州委員会が資金を提供して実施されている。

 新たに発表された同報告書は、ビジネスと生物多様性との関連性について明らかにすると同時に、企業に対して以下の7つのアクションを提言している。

   1. ビジネスが生物多様性および生態系サービス(BES:Biodiversity and Ecosystem Services)に与えている影響や依存状況を特定する。
   2. これらの影響や依存度により生じるビジネスリスクやチャンスを評価する。
   3. BESに関する情報システムを構築する(BESに関する目標や指標の設定、ビジネスリスクやチャンスの事業への反映など)。
   4. BESの損失により生じるリスクを最小化するための行動を起こす。可能であれば、ノー・ネット・ロス(トータルで差引きゼロの損失)の概念に基づく生物多様性オフセットなどの方策を実行する。
   5. BESにより生じる新たなビジネスチャンスをつかむ。
   6. ビジネス戦略とBES保全のための取り組みを融合させる。
   7. 他の企業やステークホルダー、NGO、市民と協調し、政策議論やガイドラインの策定に積極的に関与する。
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