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ハード・プラスチックからのビスフェノールA放出による海洋汚染が明らかに

 ある種のプラスチックに含まれるビスフェノールA(BPA)は、プラスチック容器から食品や飲料へと浸出することから、摂取による健康への影響が懸念されている。ヨーロッパやカナダ、アメリカの政府は、最近になって、これまでの"BPAは人体にとって有害ではない"という姿勢を撤回し、"胎児や幼児、場合によっては子供や大人にとっても有害である可能性がある"として、警告している。そして今、研究者たちは、BPAが検出される新たな場所を指摘している。それは、何を隠そう、世界に広がる"海"である。

 日本大学の研究者らは、その硬さに関わらず、ポリカボネート・プラスチックが海洋で分解され、BPAなどの化学物質を海洋に放出することを発見した。また、ポリカボネートだけでなく、錆びやフジツボなどから船舶を守るために船体に塗布されるエポキシ樹脂塗料も、汚染源となっている可能性があることも明らかになった。エポキシ樹脂からBPAが放出されれば、海洋が汚染される。最近の研究では、軟体動物や甲殻類、両生類は、低濃度でもBPAによる影響を受けることが示唆されている。

 プラスチックが海洋で分解されるという事実は、2009年に初めて発見された。同研究は、軽量の発泡プラスチックが海洋環境中で急速に分解され、有害物質を放出することを明らかにした。しかしながら、今回の新たな発見により、頑丈なハード・プラスチックでさえ海洋中で分解され、海洋を汚染することが明らかになった。

 海洋に存在する主な廃棄物は、プラスチックである。海洋への直接投棄あるいは河川などの水系によってゴミが海洋に運ばれることで、プラスチックごみは、巨大な"ごみの浮き島"を形成する。その一つである"太平洋ゴミベルト(Great Pacific Garbage Patch)"は、カリフォルニア州とハワイの間に位置し、テキサス州の2倍もの大きさがある。もう一つは、最近発表されたもので、大西洋のサルガッソ海西部に位置しているが、その大きさについては分かっていない。
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