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欧州委員会、2010年以降の生物多様性目標案を発表――EU加盟国間の議論を促す

 欧州委員会は、2010年1月19日、今後の生物多様性政策の方向性に関する草案"Options for an EU vision and target for biodiversity beyond 2010"を発表した。その目的は、2010年以降のEU生物多様性政策の枠組みを策定するために、加盟国間での議論を促すことである。

 これまでの努力にもかかわらず、世界では驚くべきスピードで生物種が絶滅している。絶滅を止めるには、新たな目標が必要である。そのため、欧州委員会は、長期的な展望と到達度の異なる4つのレベルの中期目標案を発表した。その目的は、2010年中に、ポスト2010年目標となるEU生物多様性政策の枠組みを策定するために、加盟国間での議論を促すことである。

 EUは、2001年、「2010年までにEU域内の生物多様性の損失に歯止めをかける」とする、いわゆる"2010年目標"を設定し、また、2002年には、「2010年までに世界の生物多様性の損失速度を著しく減少させる」とのグローバルなレベルでの"2010年目標"に署名し、目標の達成に向けて努力してきた。しかしながら、残り少ない期間での目標達成はほぼ不可能な状況にあり、EUおよびグローバルなレベルでのポスト2010年目標の設定が、課題となっている。

 欧州委員会が発表した長期的な展望および目標案は、次のようなものである。
2050年にむけた長期的展望:
 自然資本である生物多様性および生態系サービスが有する本質的価値をまもるために、それらを保存、評価、そして可能な限り修復し、それによって生物多様性および生態系サービスが経済そして人類の繁栄を持続的に支えるとともに、生物多様性の損失に起因する壊滅的な変化を回避する。

2020年にむけた中期目標案:
(1) 2020年までに、EU域内の生物多様性および生態系サービス損失速度を、著しく減少させる。
(2) 2020年までに、EU域内の生物多様性および生態系サービスの損失に歯止めをかける。
(3) 2020年までに、EU域内の生物多様性および生態系サービスの損失に歯止めをかけ、できるかぎるそれらを修復する。
(4) 2020年までに、EU域内の生物多様性および生態系サービスの損失に歯止めをかけ、できるかぎるそれらを修復するとともに、世界の生物多様性の損失を回避するために大いに貢献する。

 これらの長期的展望および目標案は、国際生物多様性年である2010年に名古屋で開催させる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に向けて、EUのスタンスを決める土台となる。

 欧州委員会が発表した目標案"Options for an EU vision and target for biodiversity beyond 2010"は、以下のURLよりダウンロードできる。
http://ec.europa.eu/environment/nature/biodiversity/policy/pdf/communication_2010_0004.pdf

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