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ケニア、殺虫剤"カルボフラン"により野生生物に大きな被害――EPAは使用禁止を決定

 2009年10月26日、ケニアで3歳の女児が、誤って殺虫剤"カルボフラン(Carbofuran)"を摂取したため死亡した。

 同国では、カルボフランにより、野生生物が死に至る事例が相次ぎ、近年、同物質の撤廃が議論されていた。この事故により、同国内での議論が過熱することが予想される。


 ライオンや野鳥などの野生生物は、農牧を営むケニアの人々にとって有害鳥獣である。そのため、同国では、ライオンなどの肉食獣が仕留めて食べ終えた後の動物の死骸にカルボフランを散布し、再度食事のために訪れるライオンやその他の鳥獣を死に至らしめる事例がしばしば起こっている。牧畜によって生計を立てているマサイ族も、伝統的な槍との物々交換によって、非常に危険なカルボフランを手に入れることもあるという。1995年から使われている同物質によって、同国では、少なくとも、ライオン76頭、ハイエナ16頭、カバ24頭、ハゲワシ250羽、その他多数の鳥類が死に至ったと見積もられている。

 ケニア議会も2009年6月、カルボフランの撤廃について議論している。議員の中には感情を露にし、製造会社のFarm Machinery and Chemicals Corporation(アメリカ)を告訴するよう提案する者もあった。しかしながら、いまだ撤廃には至っていない。
 同国の多くの住民は、カルボフランの危険性についての知識を持っておらず、また殺虫剤のパッケージに毒性を示す世界共通のマークも付されていない。また、商品が別容器に詰め替えられていることもあり、そのような場合にはなんら説明が示されていないこともある。

 2009年5月、カルボフランは人体にとって特に危険であるとして、アメリカ環境保護庁(EPA)は、人間が消費する作物への同物質の使用禁止を決定している。2009年12月31日以降、同物質の使用は、刑事罰の対象となる。

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